1. はじめに
最終更新日: 2020 年 12 月 14 日
作成するアプリの概要
この Codelab では、GA4F iOS SDK でカスタム イベントを実装し、Google 広告でアクション キャンペーンを開始する方法を学びます。
この Codelab では、クライアントが直面するアプリビジネスの全プロセスを体験できます。Firebase iOS について段階的に学習したい場合は、Firebase iOS Codelab Swift から始めてください。
学習内容
- iOS Swift で GA4F(Firebase 向け Google アナリティクス)を初期化する方法
- カスタムのイベントとパラメータの作成方法
- Firebase から Google 広告にイベントをインポートする方法
- カスタム イベントを使用したアクション キャンペーンの開始
必要なもの
- Xcode
- Firebase アカウント
- Google 広告アカウント
2. 新しい iOS Swift プロジェクトを開始する
テンプレート化された簡単な iOS Swift アプリを作成します。このスターター アプリを修正して最終的なアプリを完成させます。
まず、Xcode を起動します。
- 開いているプロジェクトがない場合は、スタートページで [Create a new Xcode project] を選択します。
- ダイアログの上部で [iOS] を選択します。
- [Application] セクションで [App] を選択し、[Next] をクリックします。
- 表示されたダイアログで、次の値を使用してアプリに名前を付け、プロジェクトの追加オプションを選択し、[次へ] をクリックします。
- プロダクト名: ios-app など
Xcode は、入力したプロダクト名を使用して、プロジェクトとアプリに名前を付けます。
- チーム: 自動的に入力されない場合は、チームを [なし] に設定します。
- 組織名: 組織の名前または自分の名前。
- バンドル ID: この値は、プロダクト名と組織 ID に基づいて自動的に生成されます。
- 言語: Swift
- プロジェクトを保存する場所を選択し、[作成] をクリックします。
- Xcode のワークスペース ウィンドウで新しいプロジェクトが開きます。
3. Firebase プロジェクトを作成して設定する
Firebase の利用を開始するには、Firebase プロジェクトを作成して設定する必要があります。
Firebase プロジェクトを作成する
既存の Firebase プロジェクトで Google アナリティクスが有効になっていない場合は、[設定] > [プロジェクト設定] の [統合] タブで Google アナリティクスを有効にできます。Firebase の構成手順に進みます。
- Firebase にログインします。
Firebase コンソールで [プロジェクトを追加](または [プロジェクトを作成])をクリックし、Firebase プロジェクトに Firebase-iOS-Ads という名前を付けます。
- プロジェクト作成オプションをクリックします。プロンプトが表示されたら、Firebase の利用規約に同意します。アクション イベントのトラッキングとコンバージョンの分析のために Google アナリティクス イベントが必要となるので、このプロジェクトでは Google アナリティクスを有効にする必要があります。
Firebase プロジェクトの詳細については、Firebase プロジェクトについて理解するをご覧ください。
4. Firebase の構成
- Firebase コンソールの左側のナビゲーションで [プロジェクトの概要] > [プロジェクト設定] を選択し、[全般] > [アプリ] の下の [iOS] ボタンをクリックします。
次のダイアログが表示されます。
- 指定を必要とする重要な値は iOS バンドル ID です。次の手順で取得します。
- iOS アプリの Xcode プロジェクトで、プロジェクト ナビゲータの最上位のアプリを選択し、[General] タブを選択します。
- [Bundle Identifier] フィールドの値が iOS バンドル ID です(例:
com.yourcompany.yourproject
)。この値をコピーします。 - Firebase ダイアログで、コピーしたバンドル ID を
iOS bundle ID
フィールドに貼り付けます。 - [アプリを登録] をクリックします。
- Firebase で、手順に沿って構成ファイル
GoogleService-Info.plist
をダウンロードします。
- Xcode プロジェクトに移動し、(先ほどダウンロードした)
GoogleService-Info.plist
ファイルを Xcode プロジェクトのルートに移動します。 - 残りの手順をスキップして、Firebase コンソールのメインページに戻ります。
5. Xcode で Firebase Analytics を構成する
このステップでは、Firebase SDK を Xcode プロジェクトに追加します。
- ターミナル ウィンドウを開き、アプリの Xcode プロジェクトの場所に移動します。
- Podfile がない場合は作成します:
$ pod init
- Podfile を開いて、以下を追加します。
$ vi Podfile
$ pod 'Firebase/Analytics'
- ファイルを保存して、次のコマンドを実行します。
$ pod install
- 初期化コードを追加します。
アプリの起動時に Firebase を接続するには、メインの AppDelegate クラスに以下の初期化コードを追加します。
import UIKit
import Firebase
@UIApplicationMain
class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate {
var window: UIWindow?
func application(_ application: UIApplication,
didFinishLaunchingWithOptions launchOptions:
[UIApplicationLaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool {
FirebaseApp.configure()
return true
}
}
- 方は、コンソールに進みます。
これで、カスタム イベントログを起動できるようになりました。
6. Firebase 向け Google アナリティクスを使用してカスタム イベントをロギングする
このステップでは、iOS アプリで Firebase 向け Google アナリティクスを使用してカスタム イベントを記録する方法について説明します。
Firebase Analytics では、一部のイベントが自動的にログに記録されます。これらのイベントを受信するためのコードを追加する必要はありません。アプリでそれ以外のデータを収集する必要がある場合は、最大 500 種類のアナリティクス カスタム イベントをアプリでロギングできます。
イベントをロギングする
FirebaseApp インスタンスを構成すると、logEvent() メソッドでイベントのロギングを開始できます。
Analytics.logEvent("text_search", parameters: [
"name": name as NSObject,
"full_text": text as NSObject
])
デフォルトのイベント パラメータを設定する
setDefaultEventParameters を使用して、複数のイベントに共通するパラメータをロギングできます。デフォルトのパラメータは、ロギングされる今後のすべてのイベントに関連付けられます。
Analytics.setDefaultEventParameters([
"level_name": "Caverns01",
"level_difficulty": 4
])
Xcode デバッグ コンソールでイベントを表示する
詳細ログを有効にして SDK によるイベントのロギングをモニタリングし、イベントが正しくロギングされているかどうかを確認できます。対象となるのは、自動でロギングされるイベントと手動でロギングされるイベントの両方です。
詳細ログを有効にする方法は、次のとおりです。
- Xcode で、[Product] > [Scheme] > [Edit scheme] の順に選択します。
- 左側のメニューから [Run] を選択します。
- [Arguments] タブを選択します。
- [Arguments Passed On Launch] セクションで -FIRAnalyticsDebugEnabled を追加します。
以後、アプリを実行すると Xcode のデバッグ コンソールにイベントが表示され、イベントが送信されているかどうかをすぐに確認できます。
ダッシュボードでイベントを表示する
ログに記録されたイベントが数時間後に Firebase コンソールに表示されます。[アナリティクス] > [イベント] にあります。イベントをクリックしてパラメータ値を確認することもできます。
[コンバージョンとしてマークを付ける] スイッチを右にスライドして、[text_search] をコンバージョンとしてマークします。
イベントが正常にコンバージョンとしてマークされているかどうかは、Firebase アナリティクスの [コンバージョン] タブで確認できます。イベントをコンバージョンとしてマークすると、そのイベントを Google 広告にコンバージョンとしてインポートできるようになります。
7. Google 広告にアナリティクス イベントをインポートする
Firebase と iOS の設定が完了し、ログに記録されたアクション イベントを使用してアプリ キャンペーンを開始できるようになりました。まず Firebase を Google 広告にリンクします。Firebase を Google 広告にリンクすると、アプリ キャンペーンでオーディエンスに関する詳細な分析情報を取得し、アプリ キャンペーンの学習を促進できます。これにより、通常はパフォーマンスとコンバージョンの向上につながります。
- [プロジェクトの概要] の隣のボタンをクリックして、Firebase 設定に移動します。
- [統合] タブで、Google 広告とリンクボタンが表示されます。[リンクして続行] をクリックします。
- Google 広告アカウントを選択します。
これで Firebase の部分は完了です。
Google 広告に移動してログインします。
- Google 広告にログインしてログインし、[ツールと設定] → [測定] → [コンバージョン] に移動し、カスタム イベントをコンバージョンとしてインポートします。
- [+] ボタンをクリックして、新しいコンバージョン アクションを追加します。
- Google アナリティクス 4 プロパティ(Firebase)を選択し、[続行] をクリックします。
- コンバージョンとしてマークされたすべてのアナリティクス イベントが表示されます。以前に実装した
clicked_counter
イベントを探します。
- チェックボックスをオンにして、[インポートして続行] ボタンをクリックします。
「text_search
」をコンバージョン アクションとして設定したら、text_search
イベントを発生させる可能性が高いユーザーをターゲットとするキャンペーンを開始します。
8. インポートされたイベントを使ってアプリ アクション キャンペーンを開始する
- 現在のアカウントの [キャンペーン] タブに移動し、[+] ボタンをクリックして新しいキャンペーンを作成します。新しいキャンペーンをクリックして続行します。
- 今回は、[アプリ インストール] オプションでアプリ インストール広告キャンペーンを起動します。
- アプリ名、パッケージ名、パブリッシャーを指定してアプリを検索します。
- [単価設定] で、広告のアクションを重視するには、Google 広告のドロップボックスで [アプリ内コンバージョン] を選択します。
- 一覧にカスタム イベントが表示されます。目標コンバージョン単価を設定し、その他のオプションを入力します。
- キャンペーンの設定を構成します。これは Codelab の範囲外であるため、これらのドキュメントを参照するか、設定の最適化について他のチャネルからお問い合わせください。
9. 完了
これで Firebase と Google 広告の統合が完了しました。これにより、キャンペーンのパフォーマンスを向上させることができます。
スクリプトをインストールし、新しい Codelab 変更リストを作成してステージングし、保留中の Codelab 変更リストを更新してステージングし、Codelab 変更リストを確認して承認し、Codelab 変更リストを送信して公開しました。
学習した内容
- iOS 用に Firebase を構成する方法
- iOS と Firebase アナリティクスでカスタム イベントを記録する方法
- イベントをインポートして、アクション キャンペーンで使用する方法